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映画道場に参加して
橋爪慧
 
今回の映画道場に参加して、映画を作ることを関して改めて考えることが出来きました。
まず、参加メンバーの作品を観て、それについて話が出来たことは面白い経験でした。国が違う同世代の作家が今何を考えて、もしくは感じて映画を作っているのかということ、作品のテーマや内容、製作スタイル、スタッフ編成に限らず、日々の生活や交友関係などを通してどのように映画と接しているのか話せたことは興味深いことでした。
 
そして、共同作業での撮影、編集作業を通して考えさせられることがありました。それはグループである3人1組のスタッフは誰もが監督であり良い作品を作りたいと思っていて、それを擦り合せる作業は当然大変になるということです。しかしこの当然大変である過程を僕は忘れていたのだと気がつきました。意見が合わない場合はディスカッションを繰り返すしかないし、作品自体がどこに向かうのか分からなくなったりもしましたが、自分が考えてないものが撮られていたり、出来る限り、個人の意見や考えに対してトライしていく作業は新鮮でした。僕は久しくこのような共同作業をしていなかったことに気がつきました。商業映画、自主映画問わず監督主体の現場や作業効率だけを重視する現場に参加することが多かったと思います。僕が自分で映画を作る場合でも、同様の作業が当たり前のように行われていたと思います。
 
また、内藤さんや秦さんの話を聞くことが出来たのは貴重な時間でした。映画は一人では作り続けることは出来ないのかもしれないし、仮に一人で作り続けても面白くないのではないかと思いました。
 
最後に、日本食と中華を皆で作ったことは忘れられません。お好み焼きと寿司と餃子を、誰が何を作るか特別に割り振ってもいないのに分担していつの間にか出来上がり、お好み焼きは勝手にアレンジされて新たな食べ物になったりもしました。最終的にはフライパン返しで盛り上がり、凄く楽しかったです。日本人以外は知る由もないですが、僕は一応日本食のリーダーでした。しかし、この夜に行われた料理製作のように映画も作っていければ最高だなと思いました。
 
                  

 

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