Yamagata Dojor

 

[目次]

◆概要

◆参加者

◆講師、アドバイザー、特別ゲスト

◆主催者、With Special Thanks to

◆プレイベントとしての活動

 ・特集上映「TIME ESSENTIAL」

 ・オンライン番組「Breathing the Same AIR」

◆メインの活動

 ・アーティスト・イン・レジテンス(AIR)

 ・乱稽古(ワークショップ)

◆活動内容のメディア紹介

◆フォトギャラリー

 

山形ドキュメンタリー道場は、アジア・ドキュメンタリーの聖地と呼ばれる山形県の温泉地に、新作に取り組む映像作家たちが長期滞在し、国際交流を通して思考を深めるアーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業です。
3回目の今回は、コロナ禍を受けて、海外の参加者4名はそれぞれの国で30日間の滞在制作に取り組むことになり、日本にいる1名とオンラインでコミュニケーションを取りながら事業目的を達成しました。豪雪地帯・大蔵村の肘折温泉を拠点に、南国バリ島のデンパサール、タイ北部の文化都市チェンマイをリアルタイムでつなぐ「共同」生活です。
講師数名や他の日本の映像制作者たち3名も参加する4日間の集中的な「乱稽古」(ワークショップ)もICTを活用したオンライン開催となりました。
本年のAIRパートナーはインドネシアのヤヤサン・キノメディア(ミニキノ)。デンパサールにミニシアター・ゲストハウス・ワークスペースを兼ね備えた建物を運営していて、一方のコミュニティ拠点となりました。

 

開催期間:2021/2/2~3/3 (30日間)
開催地:山形県大蔵村肘折温泉(日本)、バリ島デンパサール(インドネシア)、チェンマイ(タイ)

 

主催:  ドキュメンタリー・ドリームセンター
助成:  国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成
    文化庁2020年度アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
    Tokyo Docs
協力:  認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭、大蔵村観光協会、MASH Denpasar
AIRパートナー Yayasan Kino Media / Minikino (バリ島・インドネシア) 

 

 

 

 

 

AIR参加者
30日間滞在し、制作中の映画作品に集中して取り組みました。2月6日~9日の4日間はビデオ会議を使ったワークショップ、その後に講師・アドバイザーと個別オンラインミーティングを通して作品を新たな目で見つめなおし、完成への道筋に向かいました。

 

 

Ananta Thitanat (Gap)

Abhichon Rattanabhayon (Tong)

■居住地:バンコク→ AIRは:チェンマイに滞在

■作品タイトル「Scala」

 

 

Riani Singgih

■居住地:ジャカルタ→ AIRは:デンパサールに滞在

■作品タイトル:「A Sonorous Melody」

Winner Wijaya

■居住地:タンゲラン→ AIRは:デンパサール滞在

■作品タイトル:「Greg from Wai Apo」

川上アチカ

■居住地:横浜市→ AIRは:大蔵村滞在

■作品タイトル:「絶唱浪曲ストーリー」

 

 

 

 

乱稽古(ワークショップ)参加者
2021年2月6日~9日の4日間、ビデオ会議を使ったワークショップで、制作中の映画企画を発表し、AIR参加者と切磋琢磨しました。

 

島田千絵美

■居住地:松戸市

■作品タイトル:「Fallling Awake」

ふくだぺろ

■居住地:京都市

■作品タイトル:「Batwa」

 

岩崎祐

■居住地:東京都

■作品タイトル:「Tokyo Undercurrent」

 

 

 

 

 

講師・アドバイザー
ビデオ会議を使ったワークショップ、講演、個別ミーティングを通して、参加者が映画企画を前進させるための手助けをしていただきました。

 

 

Tan Pin Pin 

映画作家

シンガポール

秦岳志

映画編集者、プロデューサー

豊中市

タハラレイコ

宇野港芸術映画座

ニューヨーク

山下宏洋

イメージフォーラム・フェスティバル

東京都

小田香

フィルムメーカー

大阪市

Fransiska Prihadi

Minikino映画祭や上映活動,

アート系ミニシアターMash Denpasar(バリ) Bali

デンパサール

 

特別ゲスト
乱稽古やMovie Night で映画作品を鑑賞したあとオンライン・トークに参加していただきました。

 

Mary Stephen(パリ)

「China Me」

乱稽古で作品上映・トーク

中村高寛(横浜)

「禅と骨」

Movie Nightで作品上映・トーク

Bora Li-Kil(ソウル)

「きらめく拍手の音」

Movie Nightで作品上映・トーク

Yaël Bitton(パリ)

Rahul Jain(ベルリン)

「人間機械」

Movie Nightで作品上映・トーク

Kim Dong-ryung(ソウル)

Park Kyoung-tae(ソウル)

「蜘蛛の地」

Movie Nightで作品上映・トーク

 

 

主催者
Yamagata Documentary Dojo 3 Team

Fujioka Asako (Director) / 藤岡朝子
Kubota Yuri / 久保田ゆり
Endo Toru / 遠藤徹
Iino Shoji / 飯野昭司
Ho Chien Ying / 何茜穎

 

Minikino Dream Team

Fransiska Prihadi (program director)
Saffira Nusa Dewi (visual designer)
I Made Suarbawa (all-round supporter)
Edo Wulia (all-round supporter)
Retno Mumpuni (logistic and accounting)
Tynezia Verdina Mariabeth Ataupah (intern, social media)
Stanis Obeth Hollyfield (intern, video & photo documentation)

 

With Special Thanks to
肘折温泉の皆さん 大蔵村の皆さん 天本里実子さん 
相原裕美さん 天城靭彦さん 
井上瑶子さん 田中健太さん 高橋卓也さん 黄木優寿さん 岡達也さん 
Fransiska Prihadi, Mary Stephen, Tan Pin Pin, Annie Ohayon, Farid Rezkallah
秦岳志さん タハラレイコさん 小田香さん 山下宏洋さん
高木善彦さん 中山大樹さん 若井真木子さん 濱治佳さん 矢野和之さん

 

 


プレイベントとしての活動

 

特集上映 「TIME ESSENTIAL

事業形態: 映画館で上映/オンライン配信、トーク部分は動画アーカイブ発信   

実施日: 2020年12月4~6日

会場: Mash Denpasar (コロナ禍の定員20人)     

概要: 日本の映像作家の作品と、山形ドキュメンタリー道場で生まれた短編「Faces Yamagata」をセレクションしたドキュメンタリー映画の上映プログラムを選定・上映。ビデオ会議 zoom を使ったリモート参加により、日本のキュレーターの作品解説とアジア各地の監督たちの質疑応答を通訳を介しながらライブ中継した。この機会にAIRの活動報告も行ない、参加作家たちの経験談を通してAIR事業のプロモーションに務めた。映画作品にはインドネシア語字幕をつけて上映した。過去のAIR参加者の体験談が聞ける形にし、AIR参加者募集の締め切り日に開催を合わせることで、応募者数の拡大をねらった。コロナ禍で休止中のミニシアター会場を活性化し、多様な映画文化の鑑賞機会を地域に提供した。

 → 「Time Essential」ウエブサイト(https://minikino.org/time-essential/)

 

[トーク動画アーカイブ]

2日目

 

3日目

 

 

オンライン番組 「Breathing the Same AIR

事業形態: ライブ配信、動画のアーカイブ発信      

実施日: 2020年9月6日

会場: オンライン中継                     

概要: Yayasan Kino Mediaの主催する映画祭 Minikino Film Week でドキュメンタリー・ドリームセンター(日本)との交換プログラムを紹介するトークイベントを英語でオンラインで実施した。バリ島と山形ドキュメンタリー道場の開催地・肘折温泉をつなぐライブ配信を通して、各地域での映像制作・文化支援活動を紹介した。肘折で撮影した映像を編集し、イベントの中で配信した。 

 

 

 


メインの活動

 

アーティスト・イン・レジデンス(AIR)

[1] アジア・日本のドキュメンタリー担い手の育成

 

■ 日本のドキュメンタリー制作者1名を山形県大蔵村に招へいし、肘折温泉を宿泊地とする30日間の滞在「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」 をサポートした。コロナ禍につき渡航規制の対象となったアジアのドキュメンタリー制作者3組4名を、それぞれの本国の住まいの日常と離れた場所で30日間滞在制作(AIR)ができる環境を整え、サポートした。

 

【熟考】 5人は安全で守られた場所で、これまで撮った撮影素材を 新たな目で見直す、集中した時間と場所を獲得し、創作プロセスは大きな進歩を遂げた。

【交流】 コロナ禍の中、地域での上映会や学校訪問など、地域社会との交流はごく限定的にしか行えなかったが、日本・インドネシア・タイの参加者同士の交流はオンラインでも予想以上に深まり、互いの作品作りに対する助言と支援、人としての友情関係も生まれた。AIR期間中はビデオ会議システムzoom、SNSのfacebook group、Whatsappを活用して、ネット空間を通し時間を共有することを可能にし、山形の雪景色・南国のバリ島・文化都市チェンマイの空気をリアルタイムで共に体験できたことで世界観の広がりが生じだ。平日の朝は「Sharing Yawns」という気軽なおしゃべりタイム、毎週木曜は指定された映画を見てディスカッションする「Movie Night」、毎週金曜の午後は進捗状況を報告し合う時間を設けた。

【深化】 制作中の作品を再考・強化することを目的とした4日間(計29時間・英語)のオンライン・ワークショップを会期の前半に開催。世界のドキュメンタリー最前線で活躍する講師陣、日本の映像制作者、映画関係者がビデオ会議を通してリモート参加した。企画のプレゼンテーション、ディスカッションのあと、各自が感想や考えを書き留めるwritingの時間を設け、テキストによる記録をすべて随時ブログで共有し、ディスカッションの動画記録と合わせて幾度も振り返り咀嚼できるアーカイブメディアとした。

5人のAIR参加者は6人の講師やアドバイザーとのべ32回の個別ミーティングをビデオ会議を通して行ない、それぞれ作品作りの糧とした。

 

■ AIR期間中、アジアと日本の参加者は交流を深めながら、互いの作品作りや企画を練り直し深め、終盤にオンラインの成果報告会でその経験を発表した。

 

 

 

[2] 山形の活性化に寄与する地域貢献

 

■ AIR参加者と滞在地域の交流事業

【山形】NPO法人YIDFF主催の「金曜上映会」で、AIR参加者川上アチカさんによるラフカット上映・発表の機会を設け、一般観客から制作者へのフィードバックと共有の時間が有意義な交流を作った。

今年は感染症予防を考慮し、地域住民との交流事業は控えたが、滞在の4週間目から肘折温泉の伝統行事「女地蔵講」への関りやコミュニティ・ポドキャストへの出演など、積極的な文化交流活動が生まれた。

【バリ】ろう者を対象にドキュメンタリーを撮っている参加者は、バリ島の手話コミュニティと交流した。農村で上映と交流事業の予定はあったが、コロナ禍の状況悪化を受けて中止とした。

【チェンマイ】合間の時間に当地の寺院、やアートギャラリーなどを訪れ、バンコクでは体験できない文化と触れ合った。

 

■ 「FACES山形」: 昨年につづき、創作滞在先で短い映像を撮る。

 

乱稽古(ワークショップ)

 

 

 

活動内容のメディア紹介

山形新聞 2021年2月28日「「湯の里ひじおり~学校のある最後の1年」時代捉えたカプセル」

山形新聞 2021年2月12日「ここが見どころ ドキュメンタリー映画祭 金曜上映会」

ポドキャスト「湯治場ラジオ」第19夜 ゲスト出演 https://toujibaradio.net/

フリーペーパー「giinika」2021年3月「映画をつくる現場から/山形ドキュメンタリー道場in肘折温泉」

 

 

フォトギャラリー

 

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