【監督のプロフィール】
フォン・イェン(馮 艶)
1962年天津生まれ。天津の大学で日本文学を学んだ後、日本に留学。1988年から13年間日本に滞在し、京都大学大学院経済学研究科博士課程で農業経済学を研究する。
1993年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でドキュメンタリー映画作家小川紳介(1935〜1992)の語りを収録した『映画を穫る―ドキュメンタリーの至福を求めて』(山根貞男編集・筑摩書房)と出会い、触発されて中国語に翻訳し台湾で出版する。
1994年、映像ジャーナリストの集団アジアプレス・インターナショナルに入り、写真とビデオ制作を学び、ドキュメンタリー製作を開始。学校に行けない子どもたちや、三峡ダムで水没する長江沿岸部など中国農村部の人々の暮らしを撮り続ける。

本作の原点とも言える『長江の夢』(1997, 85分)が初長編作品。山形国際ドキュメンタリー映画祭’97アジア千波万波、第22回台湾国際ドキュメンタリー祭(優秀記録賞)、香港国際映画祭1998などで上映された。
現在三峡移民を描く一連の作品群の集大成となる『長江の女たち』(仮題)の編集中。

訳書には他に『ゆきゆきて、神軍』(原一男著)など。上述『映画を穫る』の改訂(簡体字)版が2008年に中国大陸でも出版され、売れ行き好調である。

2002年に帰国し、現在は北京・天津を生活の拠点とする。夫と娘の三人家族。

2005年昆明で開催された雲之南記録映像論壇での土本典昭作品上映の際の通訳や字幕翻訳、2008年北京で開催された「小川プロ回顧展」の通訳・翻訳・企画実施スタッフなど、今では現代日中ドキュメンタリー映画交流の要としても欠かせない人物となっている。


【スタッフ・プロフィール】
菊池信之(きくちのぶゆき)
映画音響。ドキュメンタリー、フィクションを縦横にまたぐ。代表作に『ニッポン国古屋敷村』(1982、小川紳介監督)、『1000年刻みの日時計』(1986年、小川紳介監督)、『書かれた顔』(1995、ダニエル・シュミット監督)、『百年の絶唱』(1988、井土紀州監督)、『ナージャの村』(1997、本橋成一)、『TOKYO EYES』(1998、ジャン=ピエール・リモザン)、『万華鏡』(1999、河瀬直美)、『M/OTHER』(1999、諏訪敦彦)、『SELF AND OTHERS』(2000、佐藤真)、『EUREKA』(2001、青山真治)、『路地へ―中上健次の残したフィルム』(2001、青山真治)、『きゃからばあ』(2001、河瀬直美)、『H story』(2001、諏訪敦彦)、『たった8秒のこの世に、花を。』(2004、稲川方人)、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2005、青山真治)、『神童』(2007、萩生田宏治)、『サッドヴァケイション』(2007、青山真治)、『Young Yakuza』(2007、ジャン=ピエール・リモザン)、『砂の影』(2008、甲斐田祐輔)など。

製作・監督:フォン・イェン(馮艶)
共同製作:チャン・ヤーシュエン(張亜[王旋])
撮影:フォン・イェン、フォン・ウェンヅ(馮文澤)
編集:フォン・イェン、マチュー・ヘスラー
音響設計:菊池信之
音響助手:高田伸也、早川一馬、熊谷悠
方言:ワン・インフェン(王銀芬)、ビエ・ファーウェン(別発文)
技術サポート:ルー・ビン(呂賓)
字幕協力:箭子喜美江
予告編:秦岳志
予告編音楽:KANJI KAI / 二胡演奏 JUN WANG
公式ホームページ:中山大樹
宣伝:原田徹(スリーピン)
協力:シネマトリックス
特別協力:浅田義信、片岡和子、岐部明弘、肖菊芳、宋立水、西海裕子、 牧野宏子、松岡環、王慧槿、藤居啓二

配給: ドキュメンタリー・ドリームセンター
配給協力: コミュニティシネマ支援センター

配給: ドキュメンタリー・ドリームセンター(DDセンター) 〒160-0005 新宿区愛住町22 第3山田ビル6F (シネマトリックス内)
TEL 03-5362-0671 / FAX 03-5362-0670 / doc.dream.center@gmail.com