多様な映画の観客育成プロジェクト
(日本・インドネシア編)
主催:ドキュメンタリー・ドリームセンター(日本)、NPO法人独立映画鍋(日本)、
KOLEKTIF(インドネシア)
後援:駐日インドネシア大使館
協力:神戸映画資料館、Planet + 1、名古屋シネマテーク、アレイホール、アテネ・フランセ、
大阪アジアン映画祭、東京国際映画祭、Jogja NETPAC Asian Film Festival,
Festival Film Dokumenter Yogyakarta
協賛:Tembi Rumah Budaya, ガルーダ航空
助成:国際交流基金 アジアセンター
開催日程:第一部 2014/11/18~24 神戸、大阪、名古屋、東京
第二部 2014/12/5~10 Yogyakarta, Jakarta
事業概要:
■ 商業映画以外の様々な映画が上映される環境を整え、未来の観客に届けるには? 日本とインドネシアのインディペンデント映画の「作り手、上映者、観客」が集い、共通課題を考える国際交流の場を作った。
■ 第一部ではインドネシアの映画制作者・上映者が来日し、関西・名古屋のミニシアター等を視察し、地元関係者と交流する。神戸と東京ではインドネシア・日本のインディペンデント映画を上映し、テーマをめぐって一般に開かれたシンポジウムやワークショップを実施した。
■ 第二部では日本の制作者・上映者がインドネシアを訪れ、実際にジャカルタとジョグジャカルタのさまざまなスペースで日本映画を上映し、現地の観客とテーマについて討議した。
企画意図:
■ 配給・興行システムの営利主義、インターネット上の映像の氾濫が加速化するなか、日本を含むアジア各地で、映画上映の地域格差や上映作品の画一化が進んでいる。アート系映画、個人映画、古い映画、ドキュメンタリーなど多様な映画体験が、首都でない地方でも楽しめる社会が求められる。
■ 本事業では、多様な映画の上映機会と観客育成を考えるプロジェクトをインドネシア、日本で実施する。「多様性映画とは何か?」「多様な映画をどこでどう見る?」「観客は商業娯楽映画でない作品をどう捉えるのか?」「恒常的な上映を確保するためには、どのように環境づくりをしたらいいのだろうか?」 ―このような問題を出発点に、両国の人々が交流する。
■ 互いの国のインディペンデント映画を上映し、上映の方法や観客への広げ方について具体的に話し合う。日本で長年上映活動をしている市民にとっては、インドネシアの実情に触れ、行動力のある上映者と交流することは、「自分ではわからない自分を知る」発見と日常的な活動への活力をもらう体験となった。インドネシア側は、商業主義に流されない文化活動の積み上げを実践してきた日本の先例から学ぶことは多かった。
・全体概要
・総合報告(PDFファイル)
・主要なプロジェクトメンバー
・第一部 日本
・第二部 インドネシア
・「映画上映者の国際交流!インドネシア編」レポート/石原香絵(NPO法人映画保存協会)
・参加者の感想
–インドネシア滞在レポート/深田晃司
–映画上映者の国際交流!(インドネシア編)レポート・名古屋から/酒井健宏
–「映画上映者の国際交流!インドネシア編」に参加して /石原香絵
・日本編レポート(外部リンク)